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4月の日経加重平均価格はモモ肉で810円超え、ムネ肉は450円超えと共に急騰しちゃってます。

これはいわゆるブロイラーの価格です。銘柄どり、地鶏はこれらの単価から+200円ぐらいしますね。
鳥インフルの影響があとを引いているのか、相場に絡む会社が増えたことによるのか。
例年であれば相場は下落する時期です。お盆までじりじり下がり、9月に入ると上昇していくというのが今までの常識でした。
が、全くそんな気配がないです。
仮にモモ肉が810円/kgですと、店頭価格では138円/gあたりになると思います。セールで98円/gで販売しているお店があれば間違いなく買いです。
めっちゃお買い得だと思います。
さて一般の方は鶏肉の相場をあらわす「加重」って知らないと思いますので説明を。
加重の意味
「加重」とは、複数のデータを統合して平均値を出す際に、それぞれのデータに異なる重みを付けることを指します。鶏肉の価格においては、異なる部位や品質の鶏肉が市場に流通しているため、それぞれの価格を単純に平均するのではなく、流通量や需要に応じて重みを付けて計算することで、より現実的な価格を示すことができます。
例えば、もも肉とむね肉の価格を比較する際、流通量が多い部位に重みを付けることで、全体の価格動向を正確に反映することが可能になります。
加重の由来
この概念は、統計学や経済学の分野から来ています。特に農業や畜産業では、異なる品質や規格の商品が市場に出回るため、価格を公平に評価するための手法として「加重平均」が採用されるようになりました。
鶏肉の市場では、国産若鶏、地鶏、銘柄鶏など、さまざまな種類の鶏肉が存在します。それぞれの価格は異なり、消費者の選好や流通量によって市場価格が変動します。このため、加重平均を用いることで、全体の価格をより正確に把握することができるのです。
「加重」という言葉は、鶏肉の価格を公平かつ正確に評価するための重要なツールです。その背景には、統計学的な手法と市場の複雑な動きが関係しています。
この加重価格は日々変わります。
スーパーなどの担当者は年間の平均相場から売価を考えることになります。
次回スーパーで鶏肉を選ぶ際には、この「加重」の考え方を思い出してみてください。価格の裏に隠されたストーリーが見えてくるかもしれません。